2006年にスタートした「サステナブル・ブランド(Sustainable Brands)国際会議」は、2015年には、米国のほか、ロンドン、バルセロナ、コペンハーゲン、シドニーなど、世界11都市で開催され、多くの (あるいは各国有数の) 企業に支持されています。
そして、2016年の2月に、日本初となるサステナブル・ブランド国際会議「東京シンポジウム」が開催されます。テーマは「CSRとブランディングの統合/ビジネスと社会的課題解決の融合」。これからのビジネス・ネットワーク構築のためにも是非、この機会に、「東京シンポジウム」にご参加ください。
サステナブル・ブランドの米国関係者の基調講演の他、日本で事業を行う企業のさまざまな取り組み事例を知ることができるシンポジウムです。CSR担当者の方はもちろん、経営者、マーケティング担当者の方にも有益な場となることでしょう。
サステナブル・ブランド国際会議2016 東京シンポジウムは、盛況のうちに終了いたしました。
多数のご来場ありがとうございました。
10:00-10:30 | 開場・受付 |
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10:30-12:00 |
BREAKOUTS #1
企業と地域とNPOのオープンイノベーション
日本の地方は四季にも恵まれ、様々な自然、歴史、景観、文化がありながら、経済としては東京一極集中が進み、人口集中も留まることがありません。一方、モノからコトへ、機能性から精神性へ、競争から協調へと消費トレンドやビジネス・マインドが移りゆくなかで、感度の高い若年労働者が地方へ生活を移している現象も出てきています。 ファシリテーター
青木 茂樹
![]() 青木 茂樹 略歴 駒澤大学経営学部市場戦略学科教授。1997年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得。山梨学院大学商学部教授、University of Southern California Marshall School客員研究員を歴任。多くの企業の新規事業の立ち上げやブランド構築に携わる。地方創生にも関わり、山梨県産業振興ビジョン策定委員、NPOやまなしサイクルプロジェクト理事長。人財育成として、私立大学情報教育協会 FD / ICT 活用研究会委員、経産省第1回社会人基礎力大賞を指導。やまなし大使。 (サステナブル・ブランド国際会議 東京 アカデミック・プロデューサー/駒澤大学 経営学部 教授)
パネリスト
清水 勇人 氏
![]() 清水 勇人 略歴 昭和37年3月埼玉県生まれ。日本大学法学部卒。 (さいたま市長)
高橋 陽子 氏
![]() 高橋 陽子 略歴 1973年 津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。 (公益社団法人日本フィランソロピー協会 理事長)
柳生 好彦 氏
![]() 柳生 好彦 略歴 昭和27年生まれ。少年時代より父の経営する柳生商店を手伝い、16歳で学業の傍ら家業を継ぐ。元松下電器産業会長の髙橋荒太郎氏と出会い、事業を任されたことがきっかけで多摩大学教授であった望月照彦氏に師事、のちに同大学院にてMBAを取得。望月氏から続く縁は作家宇野千代氏との出会いに繋がり、小豆島のオリーヴを活かした化粧品づくりを決意。昭和60年、小豆島ヘルシーランド株式会社設立。現在は同社相談役。オリーヴを通じて人々を心身両面から健康にする事業に取り組み続ける傍ら、平成26年に歓光客を300万人に増やすことを目指して「一般社団法人 瀬戸内・小豆島歓光推進機構」を立ち上げ、小豆島のさらなる発展のため新たな試みのスタートを切る。現在63歳。幼年時より育った海沿いの集落に今も妻と暮らす。4人の子供たちは既に独立、それぞれの得意分野を活かして小豆島の発展に力を合わせている。 (小豆島ヘルシーランド株式会社 相談役)
BREAKOUTS #2
B2BのCSRブランディング
「B2B 企業のサステナブル・ブランディングや CSR の取り組みは、B2C 企業に比べて難しい」と考えるビジネスパーソンは少なくありません。確かに、取引先やユーザーが限られる B2B ビジネスは、不特定多数の顧客層や社会との接点が少ないのかもしれません。しかし、顧客の後ろには常に社会という存在があるのです。「B2S」(ビジネス to ソサエティ)を掲げる日立製作所情報・通信システム社の事例を中心に、B2B ビジネスとサステナブル・ブランディングの可能性を探ります。 ファシリテーター
森 摂
![]() 森 摂 略歴 東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。 流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。 (サステナブル・ブランド国際会議 東京 プロデューサー/株式会社オルタナ 代表取締役)
パネリスト
増田 典生 氏
![]() 増田 典生 略歴 1985年3月大阪府立大学総合科学部卒業、同年4月株式会社日立ソリューションズ入社 (株式会社 日立製作所情報・通信システム社 コーポレートコミュニケーション本部 ブランド戦略部 部長 兼 CSR部担当部長)
堀 久美子 氏
![]() 堀 久美子 略歴 和歌山県出身。14歳で渡英し、英国国立ヨーク大学で学士、英国国立レディング大学修士号を取得。2000年に帰国後、法務省所管の人権機関で研究員、(株)損害保険ジャパンCSR・環境推進室を経て、現在グローバル金融機関UBSでCommunity Affairs, Diversity & Inclusion マネジャーとして日本と韓国オフィスを担当。社員のボランティア参加率を9年間で5%から65%へ向上させる。UBSグループ(UBS証券株式会社、UBS銀行東京支店、UBSアセット・マネジメント株式会社)は、長年の社会貢献活動の貢献により、2015年11月厚生労働大臣表彰を受賞。 (UBS証券株式会社 コミュニティ アフェアーズ & ダイバーシティ エグゼクティブ ディレクター)
西村 修 氏
![]() 西村 修 略歴 大学卒業後、総合製紙メーカーの中越パルプ工業株式会社入社。入社後、製紙原料である木材チップの国内集荷拠点各地や米国赴任を経て、現在は東京本社勤務。2009年の横浜開港150周年記念テーマイベント「開国・開港Y150」出展を機に、1998年より同社で製造されていた「竹紙」を核としたソーシャル・ブランディングの展開を主導。エコプロダクツ大賞、生物多様性日本アワードなど、この5年間で環境分野における数々の受賞を果たす。 (中越パルプ工業株式会社 営業企画部長)
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12:00-13:00 | LUNCH BREAK |
13:00-13:15 |
WELCOME ADDRESS
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13:15-14:00 |
KEYNOTE ADDRESS
サステナビリティは何故、ブランディングの中核となるのか
Why sustainability is at the heart of future success for brands Dr. Sirikul Nui Laukaikul(シリクン ヌイ ローカイクン)
![]() シリクン ヌイ ローカイクン 略歴 複数のグローバル企業で通算 20 年近く勤務した後、自らオーナーとしてコンサルタント事務所 Brandbeing Consultant を設立。同事務所は、小規模ながら優秀な戦略コンサルタント会社として、サステナブル・ブランドの開発と体系的方法論に真の信頼を寄せるタイのクライアント各社とコラボレーションしていくことを使命としています。シリクン博士によるブランド戦略開発の取り組みは、「足るを知る経済 (Sufficiency Economy)」という哲学に基づいています。 (Managing Partner Sustainable Brands/The Brandbeing Consultant Co., Ltd Brand & Sustainability Consultant)
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14:00-15:15 |
PANEL DISCUSSION
サステナブル・ブランドとは何か、企業は何をすべきか
そもそも「サステナブル・ブランド」の定義とは何でしょうか。そして日本企業は何をすべきでしょうかーー。日本ではサステナビリティ(持続可能性)とブランディングを統合させている企業はまだ多くありません。しかし、それに近い取り組みは決して少なくありません。海外企業の事例も含めて、「サステナブル・ブランディング」とは何かを議論・共有し、ベクトルを定めていきます。参加者が「これがサステナブル・ブランディング」なのかーーと納得できるようなイメージを、パネル・ディスカッションを通じて共有していきます。 モデレーター
足立 直樹 氏
![]() 足立 直樹 略歴 東京大学理学部、同大学院で生態学を専攻、博士(理学)。1995年から2002年までは国立環境研究所で熱帯林の研究に従事する。1999年から3年間のマレーシア森林研究所(FRIM)勤務の後、コンサルタントとして独立。現在は株式会社レスポンスアビリティ代表取締役、一般社団法人 企業と生物多様性イニシアティブ(JBIB) 理事・事務局長。多くの先進企業に対して、事業を持続可能にする長期経営計画作りとその実行支援、さらには社会を持続可能にすることに資する事業(CSV)を通じてのブランディング構築(サステナブル・ブランディング)の支援を行う。 (株式会社レスポンスアビリティ 代表取締役)
パネリスト
青木 茂樹
![]() 青木 茂樹 略歴 駒澤大学経営学部市場戦略学科教授。1997年慶應義塾大学大学院博士課程単位取得。山梨学院大学商学部教授、University of Southern California Marshall School客員研究員を歴任。多くの企業の新規事業の立ち上げやブランド構築に携わる。地方創生にも関わり、山梨県産業振興ビジョン策定委員、NPOやまなしサイクルプロジェクト理事長。人財育成として、私立大学情報教育協会 FD / ICT 活用研究会委員、経産省第1回社会人基礎力大賞を指導。やまなし大使。 (サステナブル・ブランド国際会議 東京 アカデミック・プロデューサー/駒澤大学 経営学部 教授)
ピーター D. ピーダーセン 氏
![]() ピーター D. ピーダーセン 略歴 1967年デンマーク生まれ、日本在住25年。 (株式会社イースクエア 共同創業者/一般社団法人NELIS 共同代表)
Dr. Sirikul Nui Laukaikul(シリクン ヌイ ローカイクン)
![]() シリクン ヌイ ローカイクン 略歴 複数のグローバル企業で通算 20 年近く勤務した後、自らオーナーとしてコンサルタント事務所 Brandbeing Consultant を設立。同事務所は、小規模ながら優秀な戦略コンサルタント会社として、サステナブル・ブランドの開発と体系的方法論に真の信頼を寄せるタイのクライアント各社とコラボレーションしていくことを使命としています。シリクン博士によるブランド戦略開発の取り組みは、「足るを知る経済 (Sufficiency Economy)」という哲学に基づいています。 (Managing Partner Sustainable Brands/The Brandbeing Consultant Co., Ltd Brand & Sustainability Consultant)
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15:15-15:30 | NETWORKING BREAK |
15:30-16:30 |
特別講演
サステナビリティで、企業品質を高めよ
元富士ゼロックス社長の有馬利男氏は現在、一般社団法人グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン(GCNJ)の代表理事を務めています。「国連グローバル・コンパクト」は、世界で8000以上の民間企業と4000以上の団体が署名したイニシアティブです。人権、労働、環境、腐敗防止など10の原則からなります。「10原則はすべてサステナビリティにつながり、企業の経営品質を高めるためにも重要」と指摘する有馬氏に、サステナビリティと経営の関係をお話しいただきます。 有馬 利男 氏
![]() 有馬 利男 略歴 1967 年国際基督教大学教養学部卒業。同年富士ゼロックスに入社。総合企画部長、米国ゼロックス・インターナショナル・パートナーズCEO、富士ゼロックス代表取締役社長を経て、2012年4月から現職。社長在任時に経営改革を推進する一方、「企業品質」コンセプトを打ち出すなど、CSR経営に尽力した。2007年から国連グローバル・コンパクトのボードメンバー。キリンホールディングス株式会社など数社の社外取締役に就任し、企業と社会的な活動を広げている。 (国連グローバル・コンパクト ボードメンバー/一般社団法人 グローバル・コンパクト・ネットワーク・ジャパン 代表理事/認定NPO法人ジャパン・プラットフォーム 共同代表理事/富士ゼロックス株式会社 イグゼクティブ・アドバイザー(元社長))
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16:30-16:45 | NETWORKING BREAK |
16:45-18:00 |
GENERAL SESSION
サステナブル・ブランド 日本企業の先進事例発表
持続可能性(サステナビリティ)とブランディングを統合した取り組みとして、味の素、三菱ケミカルホールディングス、リクルートの3社の担当者に、これまでの経緯や実績、今後の展望をお話しいただきます。味の素は、ガーナなどアフリカの乳幼児の栄養改善のために、大豆を主原料にした栄養サプリメント事業を展開しています。三菱ケミカルホールディングスは、社会との新しい関係性構築を目指した「KAITEKI」というビジョンを掲げ、社会とのエンゲージメントに注力しています。リクルートは、「働く機会を創り、輝く人を増やす」など「5つの重点テーマ」をベースに、「事業で社会に貢献する」活動を進めています。 ナビゲーター
竹村 真一 氏
![]() 竹村 真一 略歴 京都造形芸術大学教授。Earth Literacy Program代表。地球時代の新たな「人間学」を提起しつつ、ITを駆使した地球環境問題への独自な取組みを進める。 (京都造形芸術大学 教授)
プレゼンター
髙橋 健三郎 氏
![]() 髙橋 健三郎 略歴 1981年03月 慶應義塾大学 法学部卒 (味の素株式会社 理事 広報部長)
神田 三奈 氏
![]() 神田 三奈 略歴 研究開発職として現三菱化学に入社。02年三菱化学 広報・IR室。08年より三菱ケミカルホールディングスにて、同社が推進する「人・社会・地球の持続的発展を指向するKAITEKI経営」のもと、企業価値向上に向けた戦略・企画の立案と遂行を担当。Good Chemistryを通じて、ステークホルダーの皆さまとともに、利便性や先進性、安心や彩りに満ちた豊かな社会と未来の構築に貢献したい。 (株式会社 三菱ケミカルホールディングス 経営戦略室 (総合・ケミカル) KAITEKIグループ グループマネジャー)
花形 照美 氏
![]() 花形 照美 略歴 新卒で、株式会社リクルートへ入社。 (株式会社リクルートホールディングス ソーシャルエンタープライズ推進室 室長)
CLOSING REMARKS
森 摂
![]() 森 摂 略歴 東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。 流通経済部などを経て 1998年-2001年ロサンゼルス支局長。 (サステナブル・ブランド国際会議 東京 プロデューサー/株式会社オルタナ 代表取締役)
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18:00-19:00 | NETWORKING RECEPTION |
サステナブル・ブランド国際会議2016 東京シンポジウムは、盛況のうちに終了いたしました。
多数のご来場ありがとうございました。
いまやラグジュアリーブランドとして知られるエルメスもルイ・ヴィトンも、19世紀末のベルエポックの時代とともに成長しました。貴族達が国外へ船や自動車で移動するようになったときに、エルメスは 馬具づくりから鞄や手袋、 皮バンドの時計へと新規ビジネスを立ち上げました。
エミール・エルメスは友人ルイ・ルノーと新しい経験を語り、片やラグジュアリーブランドを、片や自動車産業を興しました。いち早くファスナーを鞄に取り入れたエルメスは、当初、シャネルのスカートのファスナーを縫っていました。
伝統と革新、企業を超えたコミュニケーションとコラボレーション。いつの時代も新たな連携からビジネスは始まり、結果としてブランドが生まれるのです。
ICT、新エネルギー、ロボットサイエンス、伝統産業、持続可能性と、まだまだ利用できていない資源や課題はたくさんあります。サステナブル・ブランド国際会議は、新しい時代を創造したいというメンバーが集い、夢を語り、新しい生活価値を創造する意欲にあふれた場としたいと思います。
企業はなぜCSRに取り組むのでしょうか。先に結論を書くと、それは「企業価値やブランド価値を高めるため」です。そしてブランドの価値形成において、いま「社会軸」が注目されています。製品やサービスの質で顧客を感動させるのが「20世紀型のブランディング」だとすれば、「21世紀型のブランディング」は、製品やサービスの質だけでなく、社会とのエンゲージメント(中長期的な関係性の構築)でブランドの価値を高めるのです。
顧客のすぐ後ろには、常に社会という存在があります。企業もまた社会の一員(企業市民)です。それぞれの企業が社会においてどう振る舞い、社会的課題をどう解決するかが、「ブランドの社会軸」において重要です。この社会軸を強くするためには、これまでマーケティングや広報で顧客にアプローチしてきたやり方を、少しだけ変える必要があります。
このような、社会に対する新しいアプローチとして、日本企業に未来像を示してくれるのが「サステナブル・ブランド国際会議」です。拙著「『未来に選ばれる会社ーCSRから始まるソーシャル・ブランディング』でも指摘しましたが、持続可能性(サステナビリティ)とブランディングの融合、ビジネスと社会的課題の解決の統合は、これからのグローバル企業にとって不可欠な要素なのです。